令和8年度スタート!
首都圏では桜が満開の時期を過ぎ、大腸がんの啓発月間だった三月も終わり、新年度を迎えました。
季節が変わろうとしていくこの時期、仕事や生活などにも変化のある方も多いのではないでしょうか。健康第一、カラダが資本。大腸がん治療における早期発見の重要性はよく耳にしますが、「がんと診断されてからの患者数の推移」や「大腸がん患者と他の部位のがん患者との違い」はどうなっているのでしょうか。
今回は最新の統計をもとに、がんと診断された患者のその後について、学んでいきたいと思います。
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がん5年生存率とは?
がんと診断された人が5年後に生きている割合を「がん5年生存率」と呼びます。
このがん5年生存率は、部位別数値として厚生労働省が公表しています。前立腺や甲状腺などでは90%を上回る一方で、膵臓(すいぞう)が約12%と、部位ごとに大きな差があることがわかっています。
これまでも国立がん研究センターが集計結果を定期的に公表してきましたが、国内でがんの診断を受けた全ての患者を登録する「全国がん登録」のデータを基にした集計として、とても注目されています。「全国がん登録」は、がん登録推進法に基づき2016年に開始。全ての病院に患者情報の登録が義務付けられ、今年1月に、2016年診断分の5年生存率が初めて公表されました。
調査と集計の対象は、2016年に新たにがんと診断された15歳以上の男女です。
男女総数のがん部位別の数値では、前立腺92.1%、甲状腺91.9%、皮膚91.1%、乳房88.0%、子宮75.5%、喉頭75.2%と、70%を超える高さです。男性、女性それぞれ患者数が最も多い、前立腺がん、乳がんの生存率が高い結果となっています。
一方、膵臓11.8%、胆のう・胆管23.0%は低く、患者数が多い肺も37.7%とまだ低い数値でした。
このほか、大腸67.8%、悪性リンパ腫64.4%、胃64.0%、卵巣58.6%、白血病43.4%などと続いています。
15歳未満の小児がんでは、白血病などが82.2%、神経芽腫などが78.5%、中枢神経系などが60.8%となっています。
統計からわかること
「全国がん登録」に基づいた患者数も公表しました。
2022年と23年に新たにがんと診断された患者はそれぞれ99万930人、99万3469人となっています。99万人弱だった21年から横ばいで、年齢を調整した人口10万人あたりのがんの罹患(りかん)率も同水準でした。
新たに診断されたがんの部位別の患者数では、2022年、23年ともに男性では前立腺、大腸、肺の順番で多いことが分かりました。女性では乳房、大腸、肺の順でした。男女を合わせた23年の患者数は、約15万4000人の大腸がんが最多で、肺がんが約12万4000人、胃がんが約10万5000人でした。
2016年診断分と比べ、おおむね横ばいでしたが、膵臓(すいぞう)、多発性骨髄腫、肺は、上昇しています。
5年生存率は、治療効果の高さの評価や病気の経過を予測する目安に使われていますが、2018年診断分は、15〜99歳の主ながんで、大腸68.0%、胃64.4%、肝・肝内胆管34.4%、前立腺92.5%、乳房88.4%、子宮頸(けい)部71.4%となっています。
2016年分からおおむね横ばいでしたが、膵臓13.5%(16年11.8%)、肺39.6%(同37.7%)、多発性骨髄腫51.1%(同47.2%)の上昇が目立ちました。大きく下がったものはありませんでした。
2017年診断の15〜99歳では、大腸68.0%、胃64.3%、肺39.8%、膵臓12.6%、肝・肝内胆管34.1%、前立腺92.2%、乳房88.0%、子宮頸部72.1%などとなっています。
がん検診を先延ばしにせず早期発見につなげよう!
早期がんは1〜2cm程度の段階で発見すれば、完治率が非常に高くなります。また、早期発見・治療は、進行がんの治療に比べて身体的・経済的負担が少なくて済みます。一方で、早期のがんにはほとんど症状がなく、痛みが出る頃には進行していることが多いです。 がん検診の最大目的は、症状のない早期の段階でがんを見つけ、約9割といわれる高い治癒率で根治を目指すことです。全国の各自治体のがん検診窓口につながるWebサイトのリンクを貼りましたので是非ご覧ください!
また、音声動画で「第9回オストメイト生活実態基本調査報告書」の内容を知りたい方はこちらからご視聴が可能です。ぜひ、ご参考ください。




