10万のいいね!と3万のリツイートがされているツイートがありました。それはオストメイト対応トイレが完備されているドラッグストアがあるとのこと。そこで本記事では、そのことを緊急レポートします。
きっかけは大腸がん外科医のツイート
このことを知るきっかけになったのは、大腸がんの外科手術などを専門にする医師の中山 祐次郎さんのウエルシア薬局に関するツイートです。中山さんは医療の情報発信を積極的に行っており、医療の小説を執筆する作家の側面も併せ持っています。
そんな中山さんのツイートからウエルシア薬局の取り組みを知りました。
Twitter「中山 祐次郎」(アクセス:2022/2/16)
ウエルシア薬局とは
ウエルシア薬局とはウエルシアホールディングスを母体に持つ最大手の薬局チェーンです。また、ドラッグストアも併設されています。
もともとは、薬剤師の鈴木孝之氏が埼玉で薬局を創業したことからはじまりました。1965年でした。そして現ウエルシアホールディングス会長池野隆光氏の会社と合併してウエルシア薬局のもととなる企業が誕生します。その後幾度の企業再編を経て、現在のウエルシア薬局の形になりました。
2020~2021年では、ドラッグストアの業界ランキングの1位を獲得しています。日本を代表する薬局であり、ドラッグストアと言えるでしょう。
DIAMOND Chain Store「【ウエルシアHD】 創業者の鈴木孝之氏が死去、76歳」(アクセス:2022/2/16)
社員の進言がトイレ設置のきっかけになった
ウエルシア薬局もはじめからオストメイト対応トイレが設置されていた訳ではありません。はじまりはひとりの女性社員の進言でした。
当時、会長の池野氏は外部からオストメイト対応トイレの設置を持ちかけられていましたが「早急に取り組むべきではない案件だ」と思ったそうです。しかし2017年の6月ごろに、本社に勤務する女性社員から「オストメイトに対応したトイレを設置していってほしい。地域の生活支援を志すウエルシアなら、何にも優先してすべきことです」と直訴されました。その女性はオストメイトではありませんでしたが、末期がんを患っていました。
女性の直訴のあと、ウエルシア薬局ではオスメイト対応トイレの設置を開始。9か月後には588店舗でオストメイト対応トイレが設置されました。そして4年後の現在は、全国の1852店舗中1372店舗の約75%に設置が完了しています。
流通専門誌編集長のマーケットトレンドウォッチング~鳥の目、虫の目、魚の目~「ウエルシア薬局/オストメイト対応トイレ設置店舗が588店に!」(アクセス:2022/2/16)
ウエルシアホールディングス HP「店舗一覧」(アクセス:2022/2/16)
ウエルシア薬局「オストメイト対応トイレ」(アクセス:2022/2/16)
さいごに
ウエルシア薬局の活動、そしてひとりの女性の行動によりオストメイト対応トイレが多く設置されたことは素晴らしいことだと思います。もし近くにウエルシア薬局がありましたら、訪れてみるのもいいかもしれません。
訪れた際に「オストメイトなび」に未登録でしたら、トイレ情報の登録をしていただけたら幸いです。登録の仕方は以前の記事「アプリ「オストメイトなび」の使いかた」のコラムでも解説していますので、こちらもご覧ください。