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脳腸相関について

 ご無沙汰しております。前回のブログ投稿から半年ほど経過してしまいましたが、久しぶりに投稿したいと思います。今回、腸と脳の関係について興味を持ったので、まとめてみました。

目次

腸と脳の関係

 不安になって、お腹が痛くなったことはありませんか?心(脳)の状態が腸に影響を与えることは従来より知られていました。しかし、近年、脳から腸への一方通行だけでなく、腸から脳へを含めた双方向の関係が注目されています。このことを「脳腸相関」と呼び、研究が行われています。

腸内細菌との関わり

 腸には約1,000種類の腸内細菌がすみついているといわれており、この腸内細菌が脳腸相関に関わっていることが研究で明らかになりました。はじめに腸内細菌との関係が注目されたのは、マウスを用いた研究です。この研究には、生まれてからずっと微生物にふれておらず、腸内細菌のいないマウス(無菌マウス)が使用されました。この研究で、通常のマウスに比べて、無菌マウスがストレスに対して過敏に反応することが示されています。さらに、無菌マウスでは、脳神経細胞を成長させ、神経細胞と神経細胞の間にシナプスをつくるのを助けるホルモンの濃度が低下していることも示されました。このことから、腸内細菌によって、ストレスへの反応や脳内神経の成長に関わる因子に違いが生まれると考えられています。

↓以下、研究論文

腸と脳をつなぐ経路

 腸と脳をつなぐ経路はいくつもあり、その経路は複雑です。その中で、迷走神経を介する経路は代表的で、迷走神経は、腸と脳をつないでいます。ある乳酸菌は不安を軽減させる効果をもち、この効果は迷走神経を介して、腸から脳へ伝わると考えられています。

今後の研究

 近年では、人に対しても腸内細菌がどのような影響を与えるのか研究がさかんに行われています。今後、脳を直接治療することが難しい場合に、腸を改善することが治療法となるような技術が確立されることを期待しています。

まとめ

 巷では、脳によい○○といった情報がたくさん出回っており、どこか怪しさを感じるものが多いと感じます。しかし、脳腸相関の考え方は腸環境の改善というアプローチのため、日々の食事を改善すればよいという取り組みやすさとわかりやすさがあると感じています。YouTubeチャンネルでは、オストメイトにおすすめの料理を公開しております。脳と腸の健康のために、日々の食事により一層気を付けてみるのはいかがでしょうか。

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