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オストメイトのための新たなアプリ、誕生するか?

 前回の記事でも触れましたが、ストーマ造設手術後の患者は、充分にストーマセルフケアの習得をする時間が得られぬまま退院することも多いようです。また、ストーマケアに関するトラブルの対応が必要な時に、身の回りにサポートしてくれる人がいない、すぐに訪問看護士を呼んだり、ストーマ外来に行くことが出来ないという場合もあるのではないでしょうか。在宅のままで、一人きりでも、ストーマセルフケアが習得できるアプリを開発する取り組みについてご紹介します。

目次

ストーマケアを習得するための体感型VRトレーニングアプリ

 このアプリ開発に取り組んでいるのは宮崎県の「OSTrain-VRプロジェクト」というチームで、外科医・看護師・日本オストミー協会宮崎県支部のオストメイト・地元企業・宮崎県メディカル産業推進室などがメンバーとなっています。先輩オストメイトが行う習熟したストーマセルフケアを「いつでも」、「どこでも」、「何度でも」繰り返し体験学習できるVRトレーニングアプリの開発を目指し、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を活用して、開発資金のための寄付を募っています。

 開発チームによりますとこのアプリを使えば、どこでもVRの映像を見ながらトレーニングができ、本人だけでなくサポートする家族や介護士も体感できるということです。中心メンバーで宮崎大学医学部の甲斐健吾助教は「実際の装具の練習とVRの練習を組み合わせることで相乗効果が得られる。患者に少しでも笑顔を与えられるツールにしたい」「患者は初めはストーマの知識がないのでみんな不安を抱えているが、VRを通じて訓練することで気持ち的に落ち着くと思う。医療を巡る技術が進歩し患者に寄り添う医療やケアが今回のVRのアプリで出来ると期待しています」と話しています。

  ↓ こちらからクラウドファンディングプロジェクトの概要とURLの表示があります。期間は9月29日(金)23時までです。

 寄付コースは3,000円から100万円までの計8コースあり、寄付金額に応じて「開発経過のニュースレター送付」「VRのエンドロールへのお名前掲載」などが準備されています。

在宅で出来るということの意義

 体調不良や天候不順、災害や感染症の流行など、思わぬことでストーマ外来に行けない、訪問看護師が来れないという場面もあるかもしれません。実際にコロナ禍でストーマセルフケアに苦労したオストメイトも少なくなかったようです。下記に表示した前回の記事でもそうしたオストメイトの生の声をご紹介しました。

 ストーマケアとは別に、近年「オンライン診療」への取り組みも進んできているように感じます。高齢化や独居老人の増加、過疎化や限界集落の増加、労働人口の減少や医療機関の体制など、今後「オンライン診療」の重要性はますます高まるのかもしれません。

 ストーマ造設手術を決断し、ストーマセルフケアを含めたオストメイトとしての生活にやっと適応した方々が、年齢を重ねたり家族構成が変わっても、快適に人生を送れるよう、様々なサポートが必要だと感じます。

 ↓ 以前のブログの内容を音声動画で見たい方はこちらから

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